2025年11月26日 / 最終更新日時 : 2025年11月26日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第六話 不正入試(5) 消された記録 放課後の廊下は、夕陽に染まっていた。 窓ガラスが金色に光り、靴音が細く響く。 真衣がふと立ち止まった。 「……印刷室、開いてる」 普段なら鍵のかかっているはずのドアが、少しだけ開いていた。 中から、プリ […]
2025年11月25日 / 最終更新日時 : 2025年11月25日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第六話 不正入試(4) 沈黙の教頭 翌日の午後。 廊下の窓から差し込む光が、職員室の床を斜めに横切っていた。 その光の端に、嵐山が立っていた。 古びたスーツの裾を軽く払って、静かに教頭に近づく。 「教頭先生、ちょっとええですか」 「なんです […]
2025年11月22日 / 最終更新日時 : 2025年11月22日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第六話 不正入試(3) 理事会の影 翌週の午後、真衣は保健室に薬をもらいに行った帰り、 職員室の前で足を止めた。 扉の向こうから、聞き慣れた名前が聞こえたのだ。 「……今井俊哉くんの件ですが、理事会から “特別考慮” の要請がありまして」 […]
2025年11月20日 / 最終更新日時 : 2025年11月20日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第六話 不正入試(2) 追い風の噂 放課後の図書室は、春の光に満たされていた。カーテン越しの陽が机に模様を描き、埃がきらきらと漂っている。 真衣はノートを閉じ、ためらいながら口を開いた。 「ねえ……このあいだ話した子のこと、もう少し言ってもいい […]
2025年11月19日 / 最終更新日時 : 2025年11月19日 管理者 添削 添削(73)-あすなろ会(29)令和7年11月 青草さん 原句 俎板の刃入れとまどう南瓜かな 南瓜(かぼちゃ)は硬く、包丁を入れづらいという “日常の実感” がよく出ている佳句です。問題は「刃入れとまどう」としたときに、とまどう主体が「作者」なのか「南瓜」なのかが、読 […]