2025年11月30日 / 最終更新日時 : 2025年11月30日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第六話 不正入試(9) 風の行方 秋の終わり、校庭の銀杏がすっかり葉を落としていた。 裸になった枝の向こうに、冬の青空が透けて見える。 校舎の廊下には、張り替えられた掲示物と、 どこか新しい空気の匂いが混じっていた。 不正入試の件は新聞に取り […]
2025年11月29日 / 最終更新日時 : 2025年11月29日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第六話 不正入試(8) 父の決断 放課後の校庭には、冬の名残のような風が吹いていた。 悠夜と蓮、それに大地の三人は、校舎裏のベンチに腰を下ろしていた。 空は薄く曇り、陽の光が地面の砂に淡くにじんでいる。 「……先生、理事会で結構言ったらしいな […]
2025年11月28日 / 最終更新日時 : 2025年11月28日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第六話 不正入試(7) 理事会の壁 理事会室は、分厚いカーテンで外光を遮られていた。 長机の上には、理事長名義の議事資料が並び、 誰もが紙をめくる音さえためらっていた。 副理事長がゆっくりと眼鏡を外し、 「――この件は、内部で処理する。これ […]
2025年11月27日 / 最終更新日時 : 2025年11月28日 管理者 連句 連句(36) 連句(36) 『紅葉空の巻』 令和7年11月11日(土)~11月25日(火)連衆 二宮 游々子 典子 紀子 (発句) 湖西行くメタセコイアの紅葉空 二宮 (脇句) 天秤棒の揺れる鯖道 […]
2025年11月27日 / 最終更新日時 : 2025年11月27日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第六話 不正入試(6) 黒幕の影 午後の理事会室には、秋の日差しが斜めに差し込んでいた。 カーテンの隙間から射す光が、長机の上の水差しを照らし、 会議の空気をわずかに濁らせていた。 副理事長は、銀縁の眼鏡を指で押し上げながら、 配布された資 […]