2026年1月29日 / 最終更新日時 : 2026年1月29日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第十二話 大江山(1) 節分の夜 節分の夜だった。 学校の視聴覚室には、社会科の課外活動に集まった生徒たちが、まばらに座っていた。 テレビの画面には、赤鬼と青鬼が映っている。豆を投げられ、笑われ、最後には追い払われる。 「鬼は外――」 甲 […]
2026年1月28日 / 最終更新日時 : 2026年1月29日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第十一話 相模川(最終回) 発見者のその後 発見者の名前は、 いつの間にか記事から消えていた。 最初の報道では、 「地元在住の男性」 「散策中に偶然発見」 とだけ書かれていた人物だ。 悠夜は、 その後の記事をいくつか読み比べていた。 「……名前 […]
2026年1月27日 / 最終更新日時 : 2026年1月27日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第十一話 相模川(8) 旧流路に立つ 翌週、 話題の杭について、 新しい記事はほとんど出なかった。 否定もない。 訂正もない。 ただ、 同じ言葉が繰り返される。 《相模川旧橋脚》《鎌倉期の大橋》《頼朝の時代》 「……流れ、止まりましたね」 […]
2026年1月26日 / 最終更新日時 : 2026年1月26日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第十一話 相模川(7) 名前が付いた瞬間 その日の夜、 悠夜は机に広げたノートを前に、 なかなかペンを動かせずにいた。 頭の中には、 今日聞いた話が 幾重にも重なっている。 本物の杭。 けれど本流ではない。 支流に架かっていた、 名もない橋 […]
2026年1月25日 / 最終更新日時 : 2026年1月25日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第十一話 相模川の杭(6) 発見者の立ち位置 嵐山は、しばらく川の方を見ていた。 今、目の前に広がっているのは、堤防に囲われた、現代の相模川ではない。 ここは、江戸時代の旧流路があったとされる一帯。 川そのものは消え、自然堤防の高まりだけが、か […]