2026年3月18日 / 最終更新日時 : 2026年3月18日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第二部・過去編 第三章 南都の影(6) 第6回 門前の棒 門の外は、もう騒ぎになっていた。 材木を担いでいた男たちが足を止め、道の中央に人垣ができている。 その向こうで、怒鳴り声が飛び交っていた。 「通すな言うたやろ!」 「勧進の材やぞ!」 「知るか!」 荒い […]
2026年3月17日 / 最終更新日時 : 2026年3月17日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第二部・過去編 第三章 南都の影(5) 第5回 勧進の金 南都の朝は早い。 寺の鐘が鳴ると、町が動き出す。 僧が歩き、荷車が通り、職人が木槌を鳴らす。 東大寺の大仏殿は、まだ完全には戻っていない。 応仁の乱の戦火は京だけではなかった。 南都の寺院もまた、兵火と […]
2026年3月16日 / 最終更新日時 : 2026年3月16日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第二部・過去編 第三章 南都の影(4) 第4回 棒の男 南都の町は、京とはまた違う。 通りは広いが、人の歩みは重い。 寺の町であるからだ。 僧、職人、荷を運ぶ男たち。その間を、僧兵が歩く。 槍や薙刀を肩にした僧兵の姿は、旅人には奇妙に映る。 朔太郎は、道の端で […]
2026年3月15日 / 最終更新日時 : 2026年3月15日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第二部・過去編 第三章 南都の影(3) 第3回 勧進の銭 奈良の寺は、町そのものだった。 門をくぐると、広い庭があり、石畳が続く。 僧が歩き、旅人が休み、商人が声を潜めて話している。 権太は辺りを見回した。 「寺いうより市やな」 確かにそうだった。 […]
2026年3月14日 / 最終更新日時 : 2026年3月14日 管理者 連句 連句(44) 連句(44)『蓮華田の巻』令和8年3月11日(水)〜3月13日(金)連衆 二宮 游々子 典子 紀子 各句のコメントは自句自解です。 (発句) 蓮華田に継ぐものありと谷の人 二宮 明石は明石川の谷 […]