2026年2月8日 / 最終更新日時 : 2026年2月8日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第十二話 大江山(10) 再会 福知山の町は、思っていたよりも静かだった。 駅前の賑わいを少し離れると、空が広く、風が素直に抜けていく。 嵐山は歩きながら、何度か空を見上げた。 「……山が近いな」 「京都とは、 また違いますね」 悠夜が言う。 […]
2026年2月7日 / 最終更新日時 : 2026年2月7日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第十二話 大江山(9) 小式部内侍 列車は、山陰本線の線路を北へと進んでいた。 京都市内を離れると、車窓の景色はゆっくりと変わる。 住宅が途切れ、田畑が広がり、やがて低い山並みが迫ってくる。 「さっき話してた “大江山” やけどな」 向かい […]
2026年2月6日 / 最終更新日時 : 2026年2月6日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第十二話 大江山(8) 鬼の置き場所 夕方の冷えが、ゆっくりと町に降りてきていた。 昼間の賑わいが嘘のように、今は人影もまばらだ。 昼に登った山の気配が、まだ体に残っている。 「節分の時期は、 ここ、すごい人になるんや」 嵐山が、鳥居の方 […]
2026年2月5日 / 最終更新日時 : 2026年2月5日 管理者 俳句的生活 連句(40) 連句(40)『スキーの巻』令和8年2月1日(日)~2月3日連衆 二宮 游々子 典子 紀子 各句のコメントは自句自解です。 (発句) 栂池のスキーを語れる傘寿友 二宮 近所の同い年の喫茶店のマスターが今 […]
2026年2月4日 / 最終更新日時 : 2026年2月4日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第十二話 大江山(7) 吉田山 嵐山の実家に着いたのは、昼を少し回った頃だった。 下鴨神社の社殿の西、糺の森の縁に沿うようにして、古い家が並んでいる。その一角に、嵐山の生家はあった。 「……静かですね」 真衣が、小さく言った。 車の音はほ […]