2026年3月16日 / 最終更新日時 : 2026年3月16日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第二部・過去編 第三章 南都の影(4) 第4回 棒の男 南都の町は、京とはまた違う。 通りは広いが、人の歩みは重い。 寺の町であるからだ。 僧、職人、荷を運ぶ男たち。その間を、僧兵が歩く。 槍や薙刀を肩にした僧兵の姿は、旅人には奇妙に映る。 朔太郎は、道の端で […]
2026年3月15日 / 最終更新日時 : 2026年3月15日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第二部・過去編 第三章 南都の影(3) 第3回 勧進の銭 奈良の寺は、町そのものだった。 門をくぐると、広い庭があり、石畳が続く。 僧が歩き、旅人が休み、商人が声を潜めて話している。 権太は辺りを見回した。 「寺いうより市やな」 確かにそうだった。 […]
2026年3月14日 / 最終更新日時 : 2026年3月14日 管理者 連句 連句(44) 連句(44)『蓮華田の巻』令和8年3月11日(水)〜3月13日(金)連衆 二宮 游々子 典子 紀子 各句のコメントは自句自解です。 (発句) 蓮華田に継ぐものありと谷の人 二宮 明石は明石川の谷 […]
2026年3月14日 / 最終更新日時 : 2026年3月14日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第二部・過去編 第三章 南都の影(2) 第2回 奈良の町 奈良の町は、京とは違っていた。 道は広くない。 だが、人の歩き方が違う。 急がない。 商人も、旅人も、どこか落ち着いている。 権太はあたりを見回した。 「寺ばっかりやな」 確かにそうだった。 […]
2026年3月13日 / 最終更新日時 : 2026年3月13日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第二部・過去編 第三章 南都の影(1) 第1回 大和路 京を出ると、道は急に静かになった。 人の流れは奈良へ向かう者と、逆に都へ向かう者とに分かれる。 大和へ下る道は、山の裾を縫うように続いていた。 春はまだ浅い。 野の草は短く、ところどころに霜の跡が […]