2026年2月18日 / 最終更新日時 : 2026年2月18日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第二部・過去編 第一話 丹波の若侍(5) 第5回 丹波という国 丹波は、都の背後にある国だ。 京から西へ下ると、山に囲まれた盆地が現れる。都に近いが、都ではない。平安の頃から、木材や馬を送り、兵を出す役目を負わされてきた。 だが、応仁の乱ののち、世は崩れた。 […]
2026年2月17日 / 最終更新日時 : 2026年2月17日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第二部・過去編 第一話 丹波の若侍(4) 第4回 夜霧 その夜、朔太郎は村を離れた。 騒ぎの余韻が、背中に残っていた。 誰かに追われたわけでもない。 だが、あの場に居続ける理由が、見当たらなかった。 川沿いの道を、山へ向かって歩く。 日はとうに落ちている […]
2026年2月16日 / 最終更新日時 : 2026年2月16日 管理者 連句 連句(41) 連句(41)『初がらすの巻』令和8年2月11日(水)~2月13日(金)連衆 游々子 典子 後藤 紀子 二宮 各句のコメントは自句自解です。 (発句) 初がらす微動だにせぬ国見かな 游々子 今日は建国記 […]
2026年2月15日 / 最終更新日時 : 2026年2月15日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第二部・過去編 第一話 丹波の若侍(3) 第3回 役に立たぬ腕 夜明け前、村の外れで騒ぎが起きた。 最初に聞こえたのは、怒鳴り声だった。続いて、何かが倒れる音。 朔太郎は浅い眠りから身を起こし、外へ出た。空はまだ白み切らず、山の稜線が黒く沈んでいる。 納屋 […]
2026年2月14日 / 最終更新日時 : 2026年2月14日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第二部・過去編 第一話 丹波の若侍(2) 第2回 村はずれの噂 霧村朔太郎が丹波の集落を離れたのは、昼を少し過ぎた頃だった。 川沿いの道を選び、歩き出す。行き先を決めていたわけではない。ただ、留まる理由がなかった。 山が近づくにつれ、道は細くなった。人の足 […]