2025年7月15日 / 最終更新日時 : 2025年7月15日 管理者 添削 添削(72)-あすなろ会(28)- 遥香さん 原句 風に咲き風に溢るる百日紅 百日紅はさるすべりの樹で、リフレインされている風との取り合わせで動きと季感が出ている佳句です。問題は二番目の風の後に続く “溢るる” という動詞に違和感が […]
2025年6月18日 / 最終更新日時 : 2025年9月20日 管理者 添削 添削(71)-あすなろ会(27)- 遥香さん 原句 平氏悲話を刻む吊橋風薄暑 この句は阿波祖谷の葛橋を詠んだ句と思われますが、ここは軽く「落人の」で済ませて、吊橋に蔦を添えた方が、情景が鮮明になるでしょう(参考例1)。「平氏秘話を刻む」は説明的です。 参 […]
2025年5月21日 / 最終更新日時 : 2025年5月21日 管理者 添削 添削(70)-あすなろ会(26)令和7年5月ー 遥香さん 原句 風に揺れ鈴の聞こえむ藤の花 原句は「風」「音」「花」という3つの美しい要素が組み合わされていて、ポテンシャルが高い句です。難点は原句では鈴の正体が何であるのかが不明であることと、動詞が2つ使われていること […]
2025年4月16日 / 最終更新日時 : 2025年4月17日 管理者 添削 添削(69)ーあすなろ会(25)令和7年4月- 怜さん 原句 逃水の如く生きたや我が余生 逃水(にげみず)は春の季語で、春の陽炎のように、手に届きそうで届かない蜃気楼のような水影を表したものです。句意は、逃水のように、つかまえようとせず、自然に、ふっと自由に、そんなふ […]
2025年3月25日 / 最終更新日時 : 2025年9月20日 管理者 添削 添削(68)-あすなろ会(24)令和7年3月ー 蒼草さん 原句 忘れ雪鈍色放つ喪の真珠 本句は、忘れ雪があった時に喪で付けた真珠を見ると、それが鈍色を放っていた、と詠んだものです。「忘れ雪」という季語は、忘れたころに降って来た春の雪のことですが、ニュアンスとしては、 […]