2025年5月21日 / 最終更新日時 : 2025年5月21日 管理者 添削 添削(70)-あすなろ会(26)令和7年5月ー 遥香さん 原句 風に揺れ鈴の聞こえむ藤の花 原句は「風」「音」「花」という3つの美しい要素が組み合わされていて、ポテンシャルが高い句です。難点は原句では鈴の正体が何であるのかが不明であることと、動詞が2つ使われていること […]
2025年4月16日 / 最終更新日時 : 2025年4月17日 管理者 添削 添削(69)ーあすなろ会(25)令和7年4月- 怜さん 原句 逃水の如く生きたや我が余生 逃水(にげみず)は春の季語で、春の陽炎のように、手に届きそうで届かない蜃気楼のような水影を表したものです。句意は、逃水のように、つかまえようとせず、自然に、ふっと自由に、そんなふ […]
2025年1月27日 / 最終更新日時 : 2025年1月31日 管理者 添削 添削ー(66)あすなろ会(22)- 蒼草さん 原句 蕉翁の夢より始む初暦 この句は、芭蕉(蕉翁)が夢をみて新たな年(初暦)の始まりを迎えたという解釈と、芭蕉を年の最初の夢としてみた、という二つの解釈があり得ます。中句の “始む” が […]
2024年12月27日 / 最終更新日時 : 2024年12月27日 管理者 添削 添削(65)-あすなろ会(21)令和6年12月ー 蒼草さん 原句 大枯野虚空に広ぐ子の叫び いきなり文法の話になるのですが、中句で使われている “広ぐ” は「広げる」という他動詞の古語での終止形です。ここは “叫び” に繋 […]
2024年11月15日 / 最終更新日時 : 2024年11月15日 管理者 添削 添削(64)-あすなろ会(20)令和6年10月ー 怜さん 原句 山行きのザックに去年の赤い羽根 兼題の「赤い羽根」にたいして、議員が胸に付けた羽根を詠んだ句が多い中、この句はユニークな視点で赤い羽根を詠んだ面白い句です。ただ、「去年の赤い羽根」が時間の経過を示す表現とし […]