2023年12月23日 / 最終更新日時 : 2023年12月23日 管理者 俳句的生活 俳句的生活(264)-蕪村の詠んだ京都(20)王朝趣味 蕪村の句のカテゴリーの一つに、実生活とはかけ離れた古典趣味・貴族趣味・王朝趣味・空想的虚構趣味の句を挙げることができます。主に平安朝の京都を素材にしたものですが、空想句ではない写生句においてすら、ことさらに「平安城」と詠 […]
2023年12月17日 / 最終更新日時 : 2023年12月19日 管理者 俳句的生活 俳句的生活(263)-蕪村(19)郷愁の詩人ー 蕪村の俳句については、それを評するものが幾つかありますが、私にとって一番ぴったりするものは、昭和11年に書かれた萩原朔太郎の『郷愁の詩人 与謝蕪村』というものです。 ”郷愁” という言葉は、ヘルマン・ヘッセの処女作『ペー […]
2023年12月11日 / 最終更新日時 : 2023年12月19日 管理者 俳句的生活 俳句的生活(262)-蕪村の詠んだ京都(18)漱石の草枕ー 蕪村を発掘した正岡子規は、以後子規門を蕪村派と称するようになりましたが、子規自身は ”写生” を作句での基本としたので、皮肉なことに彼自身の句は蕪村調にはなっていきませんでした。そして子規以上に蕪村を憧憬し蕪村調の句を作 […]
2023年12月1日 / 最終更新日時 : 2023年12月2日 管理者 俳句的生活 俳句的生活(261)-蕪村の詠んだ京都(17)子規による評価- 蕪村は子規によって評価され、芭蕉と並ぶ俳聖として現代に至っていますが、芭蕉の句と対比した『俳人蕪村』という評論では、芭蕉よりもむしろ高く評価されています。冒頭の一節には、芭蕉は実に敵手なきか。曰く、否。と鮮明な一文が記さ […]