2026年1月10日 / 最終更新日時 : 2026年1月10日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第十話 大山詣り(7) こま参道――境界を越える前 御師の宿が並ぶ通りを抜けると、道はゆるやかに上りはじめた。 視界の先に、石段が見える。 「こま参道やな」 嵐山が言った。 両脇には、土産物屋や茶屋。 その合間に、小さな御師の宿がまだ残っ […]
2026年1月8日 / 最終更新日時 : 2026年1月8日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第十話 大山詣り(6) 伊勢原――山へ向かう町 伊勢原駅の改札を出た瞬間、空気が少し変わったように感じた。 鎌倉や藤沢とは違う。どこか、「山に入る前の町」の匂いがある。 駅前の通りには、 大山を描いた古い案内板や、「大山名物」と書かれた看板 […]
2026年1月7日 / 最終更新日時 : 2026年1月7日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第十話 大山詣り(5) 雑踏の中の入口 藤沢駅で江ノ電を降り、悠夜たちは人の流れに押されるように小田急線のホームへ向かった。 「ここから小田急か……」蓮が路線図を見上げる。 「相模大野で乗り換えだね。」真衣が確認するように言った。 電車に乗り込 […]
2026年1月6日 / 最終更新日時 : 2026年1月6日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第十話 大山詣り(4) 藤沢駅のホームは、休日の朝らしく人が多かった。リュックを背負った登山客、買い物袋を提げた家族連れ、そして、どこへ行くのか分からないまま流れに乗っているような人々。 悠夜、蓮、真衣、嵐山の四人は、小田急江ノ島線の改札前で一 […]
2026年1月5日 / 最終更新日時 : 2026年1月5日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第十話 大山詣り(3) 街道の先 教室の窓から柔らかな午後の日差しがさし込み、紙の上に淡い影をつくっていた。 悠夜はノートを開き、旧大山街道で撮った写真と、帰宅後に調べた資料を貼りつけながらレポートを書いていた。 だが、気がつくとペンの動きが止 […]