2025年12月29日 / 最終更新日時 : 2025年12月29日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第九話 鎌倉山の鬼(6) 山影に残る “面の鬼” 鎌倉山の頂へ向かう道は、木漏れ日がまだらに落ち、鳥の声が時折、谷のほうへ吸い込まれていく。住宅街を抜けたあとの静けさは深く、どこか古い神域に足を踏み入れてしまったような感覚があった。 蓮が汗をぬぐ […]
2025年12月28日 / 最終更新日時 : 2025年12月28日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第九話 鎌倉山の鬼伝説(5) 鎌倉山に棲む影 鎌倉山の坂道を登ると、木々の影が濃くなり、鳥の声と土の匂いがゆっくりと四人を包み込んだ。 蓮が、斜面に残る古い石段の名残りを眺めながら言う。 「鎌倉山って……鬼がいたって本当に言われてるの?」 嵐山は歩み […]
2025年12月27日 / 最終更新日時 : 2025年12月27日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第九話 鎌倉山の鬼(4) 山路に浮かぶ影 鎌倉山へ向かう坂道は、住宅街を抜けると一気に緑が濃くなった。鳥の声が風に混じって聞こえ、道端には古い石段の名残がぽつりぽつりと続いている。 悠夜は、ふと立ち止まって振り返った。 「……鬼って、なんなんだろ […]
2025年12月26日 / 最終更新日時 : 2025年12月26日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第九話 鎌倉山の鬼伝説(3) 小さな芽生え 鎌倉山への坂道を登りながら、悠夜はさっきの江ノ電の光景をふと思い出していた。 若い男性が座り、老婦人がつり革につかまっていた場面。誰かが席を譲れば良いのに、という思いがほんの少し胸に引っかかっていた。 「別 […]
2025年12月25日 / 最終更新日時 : 2025年12月25日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第九話 鎌倉山の鬼伝説(2) 山に残る影 鎌倉山の坂道を登るにつれ、潮の匂いは薄れ、かわりに土と緑の香りが濃くなっていった。 舗装された住宅街を抜けると、古い石垣の連なりが現れ、その向こうには、かつての切通しを思わせる狭い道が続いていた。 蓮が足を止 […]