2025年11月22日 / 最終更新日時 : 2025年11月22日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第六話 不正入試(3) 理事会の影 翌週の午後、真衣は保健室に薬をもらいに行った帰り、 職員室の前で足を止めた。 扉の向こうから、聞き慣れた名前が聞こえたのだ。 「……今井俊哉くんの件ですが、理事会から “特別考慮” の要請がありまして」 […]
2025年11月20日 / 最終更新日時 : 2025年11月20日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第六話 不正入試(2) 追い風の噂 放課後の図書室は、春の光に満たされていた。カーテン越しの陽が机に模様を描き、埃がきらきらと漂っている。 真衣はノートを閉じ、ためらいながら口を開いた。 「ねえ……このあいだ話した子のこと、もう少し言ってもいい […]
2025年11月18日 / 最終更新日時 : 2025年12月7日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第六話 不正入試(1) 不自然な順位 春の光がやわらかく廊下を満たしていた。掲示板の前では、新入生のリストをのぞき込む上級生たちのざわめきが続いている。今年も中学部に新しい顔ぶれが加わるのだ。 真衣はその名簿を見つめながら、ふと立ち止まった。小 […]
2025年11月18日 / 最終更新日時 : 2025年11月18日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第六話 不正入試(目次) 第1回 不自然な順位春の掲示板、見覚えの名に真衣の胸がざらつく。点数の「整合性」に、風を止める鬼の影を感じて。 第2回 追い風の噂図書室に射す春光の中、寄付と「風」の真相が浮かびあがる。 第3回 理事会の影職員室に響く「 […]
2025年11月15日 / 最終更新日時 : 2025年11月15日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第五話 いじめ(10) 教室の光 その朝、空は澄み渡っていた。 昨夜の雨が洗ったように、校庭の銀杏の葉が陽にきらめいている。 風が吹くたび、葉の影が教室の壁をやさしく揺らした。 真衣はいつもより早く登校してきた。 廊下を歩く足取りはまだ少しぎ […]