2025年11月28日 / 最終更新日時 : 2025年11月28日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第六話 不正入試(7) 理事会の壁 理事会室は、分厚いカーテンで外光を遮られていた。 長机の上には、理事長名義の議事資料が並び、 誰もが紙をめくる音さえためらっていた。 副理事長がゆっくりと眼鏡を外し、 「――この件は、内部で処理する。これ […]
2025年11月27日 / 最終更新日時 : 2025年11月27日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第六話 不正入試(6) 黒幕の影 午後の理事会室には、秋の日差しが斜めに差し込んでいた。 カーテンの隙間から射す光が、長机の上の水差しを照らし、 会議の空気をわずかに濁らせていた。 副理事長は、銀縁の眼鏡を指で押し上げながら、 配布された資 […]
2025年11月26日 / 最終更新日時 : 2025年11月26日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第六話 不正入試(5) 消された記録 放課後の廊下は、夕陽に染まっていた。 窓ガラスが金色に光り、靴音が細く響く。 真衣がふと立ち止まった。 「……印刷室、開いてる」 普段なら鍵のかかっているはずのドアが、少しだけ開いていた。 中から、プリ […]
2025年11月25日 / 最終更新日時 : 2025年11月25日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第六話 不正入試(4) 沈黙の教頭 翌日の午後。 廊下の窓から差し込む光が、職員室の床を斜めに横切っていた。 その光の端に、嵐山が立っていた。 古びたスーツの裾を軽く払って、静かに教頭に近づく。 「教頭先生、ちょっとええですか」 「なんです […]
2025年11月22日 / 最終更新日時 : 2025年11月22日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第六話 不正入試(3) 理事会の影 翌週の午後、真衣は保健室に薬をもらいに行った帰り、 職員室の前で足を止めた。 扉の向こうから、聞き慣れた名前が聞こえたのだ。 「……今井俊哉くんの件ですが、理事会から “特別考慮” の要請がありまして」 […]