2026年1月22日 / 最終更新日時 : 2026年1月22日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第十一話 相模川の杭(3) 舟で渡る川 嵐山は、東の方角から視線を戻した。 「実朝の時代には、 橋はあった。 せやけどな」 少し間を置く。 「江戸の世になってからは、 相模川には 橋は架けられへんようになった」 蓮が、驚いたように言う。 「ずっ […]
2026年1月21日 / 最終更新日時 : 2026年1月21日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第十一話 相模川の杭(2) 夕月夜 川の姿は、どこにもなかった。 畑と住宅の間を抜けた先に、わずかに地面が盛り上がった一角がある。周囲より、ほんの少し高い。 嵐山は、その微妙な高まりの上で足を止めた。 「ここや」 水はない。 川音もない。 […]
2026年1月20日 / 最終更新日時 : 2026年1月20日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第十一話 相模川の杭(1) 旧流路に立つ 相模川の旧い流れの跡に立つと、今、本流となっている川が、どれほど「新しい場所」に収まっているかが分かる。 ここは、現在の相模川の堤防ではない。川らしい姿も、もうほとんど残っていない。 だが、地面は周囲よ […]
2026年1月20日 / 最終更新日時 : 2026年1月20日 管理者 俳句的生活 第十一話 相模川の杭(目次) 第1回 旧流路に立つ 相模川の旧流路とされる場所で、報道された「古い木杭」を確かめに来た悠夜たち。そこは頼朝時代でも現代でもない、川が西へ移動していく途中の「江戸期の流路」だった。自然に現れたとは思えない杭の姿に、嵐山は […]
2026年1月19日 / 最終更新日時 : 2026年1月19日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第十話 大山詣り(最終回) スサノオになった日 夕方の光が、川面に長く伸びていた。 小出川は、昼よりも静かに見える。 子供は、 救急車のサイレンは、もう遠い。 現実の騒がしさが、少しずつこの場所から引いていく。 「……先生」 悠夜が、ふと […]