2025年12月27日 / 最終更新日時 : 2025年12月27日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第九話 鎌倉山の鬼(4) 山路に浮かぶ影 鎌倉山へ向かう坂道は、住宅街を抜けると一気に緑が濃くなった。鳥の声が風に混じって聞こえ、道端には古い石段の名残がぽつりぽつりと続いている。 悠夜は、ふと立ち止まって振り返った。 「……鬼って、なんなんだろ […]
2025年12月26日 / 最終更新日時 : 2025年12月26日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第九話 鎌倉山の鬼伝説(3) 小さな芽生え 鎌倉山への坂道を登りながら、悠夜はさっきの江ノ電の光景をふと思い出していた。 若い男性が座り、老婦人がつり革につかまっていた場面。誰かが席を譲れば良いのに、という思いがほんの少し胸に引っかかっていた。 「別 […]
2025年12月25日 / 最終更新日時 : 2025年12月25日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第九話 鎌倉山の鬼伝説(2) 山に残る影 鎌倉山の坂道を登るにつれ、潮の匂いは薄れ、かわりに土と緑の香りが濃くなっていった。 舗装された住宅街を抜けると、古い石垣の連なりが現れ、その向こうには、かつての切通しを思わせる狭い道が続いていた。 蓮が足を止 […]
2025年12月24日 / 最終更新日時 : 2025年12月24日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第九話 鎌倉山の鬼伝説(1) 江ノ電の窓から 江ノ電の車内は、朝のやわらかな陽が差し込み、吊り革の金具が揺れるたび、細い光がちらちらと踊った。 悠夜、蓮、真衣、そして嵐山は、鎌倉駅から乗り込んだばかりだ。 車内は混んでいたが、すぐ横に一人の老婦人が、 […]
2025年12月24日 / 最終更新日時 : 2025年12月24日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第九話 鎌倉山の鬼伝説(目次) 第1回 江ノ電の窓から 悠夜たちは鎌倉山の鬼伝説を調べるため、嵐山とともに江ノ電へ乗り込む。車内で出会った若者の無関心と老婦人の姿が、悠夜の胸に小さなざわつきを生む。嵐山は「鬼は心に宿るものや」と語り、悠夜は “鬼とは何 […]