2026年1月20日 / 最終更新日時 : 2026年1月20日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第十一話 相模川の杭(1) 旧流路に立つ 相模川の旧い流れの跡に立つと、今、本流となっている川が、どれほど「新しい場所」に収まっているかが分かる。 ここは、現在の相模川の堤防ではない。川らしい姿も、もうほとんど残っていない。 だが、地面は周囲よ […]
2026年1月19日 / 最終更新日時 : 2026年1月19日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第十話 大山詣り(最終回) スサノオになった日 夕方の光が、川面に長く伸びていた。 小出川は、昼よりも静かに見える。 子供は、 救急車のサイレンは、もう遠い。 現実の騒がしさが、少しずつこの場所から引いていく。 「……先生」 悠夜が、ふと […]
2026年1月18日 / 最終更新日時 : 2026年1月18日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第十話 大山詣り(13) 水の影――見つかった声 小出川の上流へ向かうにつれ、川幅は、わずかに狭くなっていった。 護岸は低くなり、人の手があまり入っていない場所が増える。 「この先や」 嵐山が、短く言った。 理由は説明しない。全員が、同じ感 […]
2026年1月17日 / 最終更新日時 : 2026年1月17日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第十話 大山詣り(12) 橋の下――残された小さな痕 大曲橋の欄干を背に、悠夜たちは、橋の下へ降りる細道を進んだ。 昼間でも、ここは少し薄暗い。 街道の音は、頭上で反響するだけで、直接は届いてこない。 小出川は、静かに流れていた。 水面に […]
2026年1月15日 / 最終更新日時 : 2026年1月15日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第十話 大山詣り(11) 大曲橋 大山街道を進むと、道はわずかに下り、視界が開けた。 橋だ。 石とコンクリートが混じった、古さと新しさの境目のような橋が、小出川を跨いでいる。 「大曲橋や」 嵐山が言った。 橋の上に立つと、街道の流れが、一 […]