鬼を狩る子孫 第八話 代議士への道(目次)
第1回 体育館裏の忘れ物
放課後、蓮は体育館裏で一通の白い封筒を拾う。
中には知らない議員の後援会申込書と、体育用品業者の名刺が入っていた。
三人は持ち主を探そうとするが、組み合わせがどうにも不自然だと感じる。
その小さな違和感が、後に “ある影” へとつながることになる。
第2回 なぜ学校で議員の書類が?
封筒を拾った翌日、三人は中身の意味を軽く調べ始める。
議員の後援会申込書と体育用品業者の名刺――なぜ学校に落ちていたのか。
蓮が、名刺の会社が “以前の不正入試の資料” に記されていた業者と同じだと気づく。
偶然とも言える一致が、ちいさな不穏さとなって三人の胸に残る。
第3回 体育部顧問の不自然な動き
翌日の放課後、真衣は体育館の前で、体育部顧問が業者と話し込んでいる場面に遭遇する。
ふだん穏やかな顧問の様子が妙に落ち着かず、誰かの指示を気にしているように見えた。
真衣は追ったり盗み聞きしたりはせず、ただ “気になる情景” として胸に留める。
その小さな違和感が、三人の調査を静かに後押しすることになる。
第4回 PTA会長のなにげない一言
学校公開日の準備で、三人はPTA会長と雑談を交わす。
そこで会長が「最近、○○議員の秘書がよく学校へ来る」と何気なく口にする。
政治とは無縁と思っていた学校に議員秘書が出入りしている事実に、三人は軽い違和感を覚える。
その違和感は、これまでの “ちいさな出来事” と静かに結びつきはじめていた。
第5回 名刺の業者が “寄付” をしていた証拠
図書館で地域新聞を調べていた蓮は、
名刺の業者が議員の後援会に寄付していたことを示す小さな記事を見つける。
封筒の中身――後援会申込書と業者名刺が、ここで初めて “線” を持ち始める。
三人の胸に、学校と政治がつながる不穏な予感が静かに広がっていく。
第6回 副理事長室前の“やさしい会話”
副理事長室の前を通りかかった三人は、
副理事長が体育部顧問の子どもの就職について「力になれる」と温かく語る場面を耳にする。
それは単なる親切に聞こえるが、顧問は深く感激し、気持ちを引き寄せられていく。
三人は内容の意味は分からないまま、この “学校らしからぬ親密さ” に違和感を覚える。
第7回 一本につながる線
真衣が学校の備品記録や発注履歴を調べる中で、
体育部顧問だけがすべての業者と接点を持つ立場にあると気づく。
教材、体育用品、行事用品——種類が違うにもかかわらず、
最終的な決裁に顧問の名前が重なっていた。
三人は、これまでの出来事が “顧問という一点” でつながることに驚く。
第8回 後継者を探す影
地域紙に、現職議員が高齢のため後継者を探しているという記事が掲載される。
三人はただの政治ニュースと思い読み流すが、ここまで拾ってきた小さな断片とどこか重なるような気がしていた。
議員の影が学校にまで伸びている――
そんな微かな予感が胸をよぎる。
第9回 古い記事に写った二人
蓮は学校新聞のバックナンバーを調べるうちに、
副理事長が “大学アメフト部のOB会” に参加していた記事を見つける。
そして写真の片隅に、
後援会の議員本人が来賓として写っていることに気づく。
それは、二人の間に「公には語られない強い人脈」が存在することを静かに示していた。
第10回 見えてきた輪郭
アメフト部の式典写真から、副理事長と議員が “体育会の強い人脈” で結ばれていることを知った三人。
これまでの断片が、ゆっくりと一つの方向へ向かっているように見え始める。
議員の後継者選び、副理事長の不自然な親切、顧問の立場――。
すべてが「何かの準備」のように思え、三人は初めて “意図” という言葉を意識する。
第11回 つながり方の法則
三人は、副理事長の周辺で起きている出来事に “同じパターン” があることに気づく。
それは、業者がまず顧問に接触し、そのあと議員後援会に寄付が行われ、
最後に学校の予算配分や物品購入が変化するという流れだった。
単なる偶然では説明できない “金と人の動きの法則” が、少しずつ輪郭を帯び始める。
第12回(最終回)「影の先にあるもの」

-300x300.png)
-300x300.png)