鬼を狩る子孫 第七話 北条氏の策謀(目次)
第1回 静かに蘇る影
過去に “隠された事故” があったとの噂が広まり、悠夜たちは違和感を覚える。悠夜の胸には、なぜか鎌倉時代の「和田合戦」の記憶がよみがえり、過去の謎への興味が芽生え始める。
第2回 事故現場の違和感
実験棟に残る不自然な痕跡に、悠夜たちは “事故ではない” 可能性を感じ始める。和田合戦で、義盛の息子たちの些細な失敗が北条氏により “謀反” へと誇張された史実が蘇り、悠夜の中で不気味な既視感が膨らんでいく。
第3回 沈められた名と影
悠夜と蓮は、棚の事故の記録がどの年度にも存在しないことに気づき、意図的な “抹消” を疑う。調査の途中で、北条氏が不利な人物を史料から消した歴史を知り、学校にも同じ構造があると悟る。その背後では、二人の様子を密かにうかがう影が動き始めていた。
第4回 静かに閉ざされる扉
図書室での調査が誰かに察知されたことを感じた悠夜と蓮は、慎重に行動を始める。
しかしその日の放課後、閲覧ブースは “利用中止” として封鎖され、事故報告書ファイルまでもが忽然と姿を消す。
二人の調査を妨げる“組織的な手”が、ついに動き始めていた。
第5回 置き換えられた紙片
事故報告書が消えた翌日、悠夜と蓮は図書室で 本来あるはずのない資料のコピーを見つける。それは事故を示す断片だったが、同時に誰かが意図的に “別の記録” を差し込んだ痕跡でもあった。組織の妨害が続くなか、二人は思わぬ人物が関与している可能性に気づき始める。
第6回 重ねられた言い訳
蓮は放課後、教頭が司書から得た内部情報を “学園の安定のため” と称して理事会へ伝えている場面を目撃する。その姿は、和田三郎秀盛を密かに北条へ裏切った“名前を消された郎党”と重なって見えた。悠夜と蓮は、歴史のほころびが再び現れていると感じ、真相解明への決意を深める。
第7回 功労者を封じる影
副理事長が、学園創設の功労者である顧問の影響力を弱めるために “古い事故記録” を操作していたことが明らかになる。その姿は、幕府創設の大功労者でありながら義時に疎まれた和田義盛と重なって見え、悠夜と蓮は歴史が再び繰り返されようとしていることに気づく。二人は今度こそ、功労者が理不尽に排除される歴史を止めようと決意する。
第8回 揺らぐ理念と策謀
悠夜と蓮は、副理事長が棚の事故を “創設顧問の過失” に仕立て、理事会で追及するための布石を打っている場面を目撃する。誠実で古武士のように揺るがない顧問の姿は、和田義盛と重なり、大義名分を装って圧力をかける副理事長は義時そのものだった。二人は、再び同じ悲劇を繰り返さないために動き始める。
第9回 理事会の影
副理事長が理事会で創設顧問への“責任追及”を正式に進めることになり、教頭と司書は後戻りできない位置まで追い込まれていく。悠夜と蓮は、棚の事故と創設期記録の改竄を結ぶ “決定的な手がかり” を探し始めるが、鬼の囁きがふたたび悠夜に迫る。
第10回 食い違う証言
臨時理事会で副理事長は創設顧問の責任を追及し始めるが、司書の言葉の端々や教頭の態度に “食い違い” が生まれ、蓮と悠夜は事故記録の矛盾が副理事長の策略の鍵であると確信する。その時、歴史調査を行っていた嵐山が、和田の乱との“構造的な矛盾”を指摘し、局面が動き出す。
第11回 理事会の剣戟
臨時理事会で副理事長は創設顧問の “安全管理上の過失” を断罪しようとするが、教頭と司書の証言、嵐山の歴史的指摘によって、事故記録と創設記録の改竄が疑われ始める。悠夜と蓮が後に持ち込む “決定的な一枚” が場を揺らし、副理事長の策謀は崩れ始める。
第12回 歴史の影を越えて
理事会は顧問に問題なしと判断し、副理事長の追及は崩れ去る。
嵐山は、この事件が“和田三郎の饗宴の些事を誇大化して反乱に仕立てた義時”の構造と完全に重なることを語る。
鬼は祖先が成功した策を現代で失敗したことに激しく悔しがり、
悠夜と蓮は「歴史を変えられた」ことを静かに確信する。

-200x300.png)
