山小舎便り(25)-令和6年9月6日 女神湖の花ー

今日も朝から好天、6月以来となる女神湖に、秋の草花の様子を見に行きました。女神湖は周囲が遊歩道になっていて、入口近くの湿地帯には木道が整備されています。その木道の処々には写真つきで花の解説板が設えられていて、山野草の初心者には御誂えの遊歩コースです。

湿地帯にはその環境に適した植物が群生を為しています。サラシナショウマはその内の一つで、運よくヒョウモン蝶がその一房に止まったので急いでシャッターを切りました。

サラシナショウマ
サラシナショウマとヒョウモン蝶

サラシナショウマの ”サラシナ” の漢字は ”更科” ではなく ”晒名” で、若い葉をゆで水にさらして食べたことに依ると言われています。ヒョウモン蝶は今年特に多く見かけ、ヨツバヒヨドリの花にも、アサギマダラではなくヒョウモン蝶が集まってきています。

二番目に多く群生していたのは ”秋のキリンソウ” というキク科の植物でした。

秋のキリンソウ
秋のキリンソウ

”秋の” が付かない「キリンソウ」はベンケイソウ科に属し、花期は5月から8月で、「秋のキリンソウ」とは別の種類です。「秋のキリンソウ」は「キリンソウ」のように花が美しいことと、秋に咲くことに依り、このように命名されたものでした。

菊というと、もうすぐ重陽の節句の九月九日がやってきます。菊の酒を作ってみようと先日スーパーで食用菊がないものかと店員に訊ねたところ、未だ入荷していないとのことでした。重陽の節句は陰暦でないと祝えないものかも知れません。代わりに菊の鉢植えを買ってきました。

菊の鉢

あるほどの菊携えよ天の道  游々子