山小舎便り(3)-令和5年6月3日ー
昨日の風雨は夜明け方に収まり、今日は絶好のお出かけ日となりました。蓼科山の麓に女神湖という人造湖があるので、そこへ行ってみることにしました。山小舎からは10kmのところで、昨日の今日ということでか、対向車も後続車もなく、下り道のところはアクセルを踏まず、時速35kmで新緑のトンネルを走る、文字通りのマイ・ウエイ・ドライブとなりました。
女神湖の入り口には、女神像が立っていて、台座には伊藤左千夫の、
信濃には八十の群山ありといへど
女の神山の蓼科われは
という短歌が彫られています。

この辺りは、今がレンゲツツジの盛りとなっていました。

一方私の山小舎では、ミツバツツジを植えていて、5月の初めに来たときは、次の写真のようだったのですが、今回は残念ながら花は終わっていました。

女神湖は岸辺の湿地帯に多くの花が自生していて、歩行者のために木道の遊歩道が整備されています。

木道に足を踏み入れた時、真っ先に出迎えてくれるのは座禅草なのですが、今回は時期が合ってなく、花を見ることが出来ませんでした。

空の下虚空をにらむ座禅草 游々子
この時期、女神湖には花があまり無かったのですが、山桜がまだ白い花びらを残していて、木道を花筏にしていました。

蓼科山を湖といっしょに見るのは良いものです。富士山と芦ノ湖の取り合わせに似たものでしょうか。

帰りには、女神湖の入り口にある蕎麦屋で、山菜の天婦羅とモリ蕎麦を頂いて来ました。

そこには、蓼科山への登山ルートの手書き地図が置かれていて、かって自分が登ったのと同じコースであったので、懐かしく思い出しました。

帰途、ビスタ・ポイントで停車し、まだ冠雪している北アルプスを眺めて来ました。わずか3時間ばかりのものでしたが、楽しいドライブ旅となりました。
