山小舎便り(2)-令和5年6月2日ー

今日は山小舎ぐらしの2日目、昨夜より雨が降り始め、日中の今も小雨が続いています。元々今日は車を走らして山を下りる積りはなく、食事は茅ケ崎より持参した食材で賄うことにしていたので、予定通りの一日になっています。午前中、ピアノを弾いたりしましたが、ピアノを置いている部屋にまで暖気が廻らず、早々と切り上げてしまいました。今外気温は13度、室内は20度となっています。

雨が降っているということからではありませんが、タブレットに地図をだして、川の流れと等高線から、今いる場所の地形を辿ってみました。ここは本州を日本海側と太平洋側に2分する中央分水嶺に近く、馴染みある峠が分水嶺の上に乗っかっています。現在地は北横岳の西側山麓になるのですが、この山の北側にある蓼科山との間に、滝の湯川という川が流れています。この川は滝の湯温泉の脇を流れ、茅野市内で御柱道に至り、宮川と名を変えて諏訪湖に流れ込んでいます。蓼科山は樹木の間からその雄姿を眺めることができます。下の写真は昨日のものです。まだ晴れていました。

蓼科山

宮川の名は、この川を八ヶ岳で伐り出された御柱となる御神木が渡ることに由来しています。神木が宮川を渡るのは、御柱祭のある年の4月で、川には八ヶ岳連峰の冷たい雪解け水が流れています。

神木に沁み入る諏訪の雪解水  游々子

諏訪神社に関係した郷土史は、そのうち詳しく調べる積りです。南諏訪インターを降りて直ぐの信号の名前が「御射山」というのですが、諏訪神社とつながるものであることは推測できるのですが、恥ずかしながら25年も通っているのに、未だ調査したことがないのです。

分水嶺について、滝の湯川の水は、諏訪湖からは天竜川となって太平洋に流れ出していますから、この辺は分水嶺の太平洋側となっているのです。日本海側への境となるこの近くの峠は、「すずらん峠」と「大門峠」です。この2つの峠を繋いでいる峰が「八子が峰」で、手近なトレッキング・コースとなっています。

甲武の分水嶺は句に詠んでいますので、次は諏訪の分水嶺を詠んでみることにします、

春の水美味し甲武の分水嶺  游々子