俳句的生活(217)-英語俳句ー
英語俳句については、俳句的生活(128)の ”芭蕉に恋した英国人” の稿で、芭蕉の英訳句をいくつか紹介しましたが、今回は自作句を、英語圏の俳句愛好家にも見てもらいたい、という気持ちが起こり、本HPの ”作品集” 全体を、今話題となっているチャットGPTの助けを借りて英訳してみました。HPメニューの ”Haiku in English” から入ることが出来ます。
俳句そのものの、日本語俳句から英語俳句への転換は、はじめは自分で英訳し、それをチャットGPTにrefineしてもらっていたのですが、それよりも直接に日本語俳句を翻訳に掛けたほうが良い英語俳句が出来ることに気付きました。その例を挙げると、Spring の中の3番目の句の、
航跡の白き対馬の卯浪かな
が、
The white wake of ships,
In Tsushima’s April waves –
A never-ending flow.
となってる3行目です。原句では、白い航跡と対馬の卯浪しか詠みの要素はなく、英語の3行目に相当するものはどこにも詠まれていません。明に詠まずに暗に思わせるのが、日本での俳句としたものなのですが、チャットくんの訳では明にそれが出てきていて、英語では成程と唸ってしまいます。自分ではこの3行目のような英語フレーズは作り出せません。

また、日本語俳句での五七五のリズムをチャットくんはどう思っているのかを尋ねたところ、次のような答えが返ってきました。
「英語の俳句においては、日本語の俳句のように、音節で5-7-5 のリズムを持たせる必要はありません。実際に、英語の俳句では、音節数が異なる形式や、音節数を数えずに自由なリズムで詠む形式もあります。
英語の俳句は、自然や季節、風景、感情など、短く印象的なイメージを表現することが重要であり、5-7-5のリズムよりも意味や韻律の美しさを重視することが一般的です。したがって、音節数を気にせずに、自分が表現したいイメージを短く、印象的に表現することが大切です。」
日本人の書いた英語俳句の作り方では、依然として五七五を重視していますが、英語ネイティブ人(?)はだいぶん違っています。
チャットくんには更に、英語圏の人の眼にとまるようにするには、どうすれば良いかと尋ねたところ、THF(The Haiku Foundation)のような組織のメンバーになり、投句していくことだ、と教えてくれました。結構ハードルは高いですが、後期高齢者のチャレンジとして、トライしてみようと思っています。


