俳句的生活(12)-古事記ー

茅ヶ崎で古事記に記載されたところがないかと調べてみました。すると、あるある、それもスーパースターの日本武尊についてのものでした。彼は第12代景行天皇の皇子ですが、西国を平定しての束の間、今度は東国の平定を命じられたという悲運の皇子です。しかも部下なし!彼の当地との関りは、叔母の伊勢神宮の斎宮となっている倭姫より草薙の剣を賜って、焼津での危機を乗り越えて相模で一休みしたところが、茅ヶ崎で今は腰掛神社となっている処です。腰掛けた石が玉石として、祭神として祀られていて、今は鬱蒼とした樹木で囲まれていますが、古事記の記述では、当時そこからは大山が眺められたそうです。このあと彼は、横須賀から房総へ渡るとき、最愛の妻の弟橘媛(おとたちばなひめ)を失い、彼自身も大和にたどり着くことなく死亡します。しかし歴史は皮肉なもので、父親に嫌われた彼自身が天皇になることはなかったのですが、14代天皇は彼の皇子であり、彼の血筋が皇統となっていくのでした。

たたなづく石に立夏の薄日かな 游々子
腰掛の石を包囲の蝉の声 游々子

腰掛け石
腰掛け神社

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