添削(23)ーM.Wさん しおさい会(6月)ー

原句 梅雨雲咲かぬが嬉し傘の花

雲は曇とすべきです。中句の ”嬉し” は、直接的感情表現語なので、避けた方が良いでしょう。「梅雨曇咲かぬ一日や傘の花」。傘を花に例えた場合、そこには既に、開く=咲く というニュアンスが込められています。”傘の花が咲く・咲かぬ” は、手垢の付いた表現です。梅雨曇と傘の花を結びつける別の手段を講じるべきでしょう。

参考例 梅雨曇渡る園児の傘の花 


原句 にぎり飯ほおばる汗や青田風

中句の ”汗” は夏の季語です。俳句を始めて初期のうちは、季重なりは避けた方が良いでしょう。

参考例 握り飯頬張る土手や青田風


原句 散歩道蒼き紫陽花ポッケ入れ

淡々とした一文章を五七五にした俳句です。

参考例 ごめんねと蒼き紫陽花ポケットへ