俳句的生活(148)ー湘南海岸砂防林の中の散策路ー

NHK朝ドラ「カムカムエブリバディ」で、進駐軍将校が、上白石萌音が演じるヒロインに、”木漏れ日”に相当する英単語はない、と言っていましたが、和英辞書で調べたところ、確かに英語では、”木々の隙間から指す陽光” というように説明するしかないようです。

そのような木漏れ日を、茅ヶ崎では、防砂林の中の遊歩道で、簡単に味わうことが出来ます。遊歩道は「しおさいの森」と称され、辻堂海岸、茅ヶ崎海岸、柳島、平塚海岸の4か所で、総延長3km余りのものが、石舗装されて作られています。添付の写真は柳島のものです。

国木田独歩の「武蔵野」や菱田春草の「落葉」で描かれたものは、小楢のような落葉広葉樹ですが、防砂林はほとんど総てが黒松となっています。防砂林の中に、本来の目的の砂防の他に、このような散策路まで作られているのは、昭和の快挙の一つと言ってよいのではないでしょうか。21世紀の中国でも、有り余る資金力を軍備拡張に向けるのではなく、モンゴルからの砂塵を防ぐ総延長1000kmの防砂林を造るようなことをすれば、秦の始皇帝や隋の煬帝の、万里の長城や大運河に比肩する偉業をなし得たと評価されるはずですが、どうしたものでしょうか。

木漏れ日の蔭踏み歩く松の芯

柳島地区の散策路