俳句的生活(59)ー旧鉄砲道ー

佐々木卯之助の石碑の角を脇に入るのが、旧鉄砲道(の一部)です。なんとなく風情がある通りです。そこで、現在の鉄砲道が出来る前がどのような状態であったのかを知るため、図書館で昭和38年から55年までの茅ヶ崎の地図を、数年間隔で閲覧しました。昭和38年の地図には、現在の鉄砲道は全く存在せず、旧鉄砲道の周辺には、まだ畑地が残り、更に幾つかの別荘地が点在していました。中村八大さんも、この辺に別荘を持たれていたようです。ところが今は、別荘はひとつを残すだけとなっています。その別荘というのは、旧鉄砲道に入って直ぐ右側にあるもので、内務官僚から濱口内閣で文部大臣になられた方が、大正の終わりに造ったもので、中は池に築山を配した池泉回遊式庭園となっているそうです。池は、昭和38年の地図にも、表示されています。

旧鉄砲道を更に進み、ラチエン通りを渡った左側は、松ヶ丘緑地と呼ばれる公園があります。昭和38年の地図では、ここも別荘となっています。この緑地は、茅ヶ崎市が平成に入って「茅ヶ崎市緑のまちづくり基金」を設置し、1300坪の土地を17億円かけて取得したことになっています。

現在の鉄砲道は、昭和40年代前半より、部分的に整備が始まり、20年近くかけて現在の姿となっています。道の変遷を地図で辿るのは楽しい作業です。

松ヶ丘緑地の南側、旧鉄砲道を挟んで、洒落たパンカフェレストランがあります。このあたりを散策したときに、ひと憩みするのにもってこいのカフェレストランです。HPは、https://pancafeniko.com です。女性好みのカフェレストランとなっていますので、俳句連盟の女性会員の方にお勧めします。

ミニ開発止めよ令和の蟇蛙

パンカフェニコ
松が丘緑地南側のカフェレストラン