2026年1月2日 / 最終更新日時 : 2026年1月2日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第九話 鎌倉山の鬼(最終回) それでも灯りはある 江ノ電を降りると、空はすでに群青色に沈み、街灯が小さくゆらめき始めていた。 海風がやわらかく吹き、遠くの波の音が、行きと帰りで少し違って聞こえた。 「……なんか、長い一日だったね」 真衣がぽつりとつぶ […]
2026年1月1日 / 最終更新日時 : 2026年1月1日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第九話 鎌倉山の鬼(10) 鎌倉山に残る影 鎌倉山の尾根に出ると、風が梢を揺らし、遠くに相模湾の青が光っていた。木々のあいだから刺す光が、細い山道をまだらに照らす。 嵐山が足を止め、古い石碑の前を指した。 「……ここや。 鎌倉山で “鬼” が語られ […]