俳句的生活(23)-鳥井戸の夕照ー

この2日ほど、空模様が雨と曇りで富士山が見られず、ブログの方も2日休稿してしまいました。今日は晴れているのですが、湿度が高いせいか、富士山は見えません。絵葉書にあるように、鳥井戸橋の右側に富士山が聳えている写真を撮りたかったのですが、今日は富士山を写すことが出来ませんでした。快晴の日に写真を撮り直し、ブログの写真を取り替えることにします。こんな芸当ができるのも、茅ヶ崎人による茅ヶ崎のブログゆえの事です(笑)。

絵葉書の構図は現実に存在するものでした。鳥井戸橋のところで、千の川右岸を少し上流に上がったところが、そのポイントでした。今はココスや樹木に隠れて、富士山の全容は見れないのですが、位置としては鳥井戸橋の右端に存在しています。鳥井戸橋の上に立つと、川筋の方向に富士の全体が見られます。このあたりが左富士となる理由ですが、富士山は東京や茅ヶ崎からは西方になります。一方東海道は、南湖一丁目あたりまでは西南あるいは西南西に進んでくるので街道の右側に見えます。ところが鳥井戸橋に近づくと大きく西北に曲がるので左側に見えるのです。茶屋町からは街道はまた西を向くので、左富士となるのは、このわずかな区間だけなのです。

絵葉書が作られたころは、このあたりの夕焼けが見事だったのだと思います。千の川に夕陽が反射していたのかも知れません。今現在、そうした光景は相模川河口付近でしか味わえません。茅ヶ崎図書館のデジタルライブラリーに茅ヶ崎名所として「左富士の名所鳥井戸橋」という古写真がありましたので、載せておきます。これなど、美空ひばりと里見浩太朗の「花笠道中」さながらの光景です。

満ち潮に運ばる春の大夕焼

茅ヶ崎八景―鳥井戸ー
現在の鳥井戸橋
千の川右岸からの鳥井戸橋
鳥井戸橋の左富士石碑
鳥井戸橋の左富士石碑
昔の鳥井戸橋
茅ヶ崎市立図書館郷土資料デジタルライブラリーより引用
(茅ヶ崎名所)左富士の名所鳥井戸橋