俳句的生活(121)-馬頭観音ー

馬頭観音とは、頭の上に馬の頭をいだいている観音様で、農耕や運搬など、馬とともに生活する人々が、馬の無病息災を祈って作られたものと言われています。道祖神と同様に、馬頭観音も小出地区に多いため、茅ヶ崎最古のものも小出にあると思いきや、なんと鶴嶺神社の参道に置かれていました。

場所は、下町屋の梅雲寺から梅田に向かう鎌倉古道が参道とクロスするところで、像の表面には、熊澤左四郎という施主の名前と、寛政七年(1795年)という造られた年が刻まれています。

高座郡の村々には、東海道での運搬を担う助郷の賦役が課せられていました。この馬頭観音が置かれている場所から推測すると、東海道での荷役馬を祀った可能性が高いのではないかと推測しています。本稿としては、施主の熊澤左四郎を調べなければいけないのですが、まだ出来ていません。

寛政の馬頭観音小春凪

馬頭観音
馬頭観音の説明