2026年4月30日 / 最終更新日時 : 2026年4月30日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第二部・過去編 第五章 駿府(12) 取次ぎ 夜明け前の空気は、まだ冷たかった。 町は静まり、動く者だけが動いている。 四人は、桔梗に導かれて一つの屋敷の前に至った。 城ではない。 だが、ただの屋敷でもない。 桔梗が足を止める。 「ここより先は、父の手配にご […]
2026年4月29日 / 最終更新日時 : 2026年4月29日 管理者 俳句的生活 俳句的生活(338)善通寺(2)ミニ八十八ヶ所 善通寺のお寺の西側に香色山というお椀を伏せたような小さな山があります。その麓を一周するように八十八体の石仏が配置されていて、それらを繋ぐ1.6kmの遊歩道が整備されています。 私はおよそ30年前に家内と二人で善通寺を訪れ […]
2026年4月28日 / 最終更新日時 : 2026年4月28日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第二部・過去編 第五章 駿府(11) 偽りの令旨 夜は、まだ明けていなかった。 四人は、町外れの小さな廃屋に入っていた。 壁は崩れ、風が抜ける。だが、人の気配はない。 三之助が戸口に立ち、外を見張る。 「異変はない」 短く言う。 朔太郎は、灯をともした。 小 […]
2026年4月27日 / 最終更新日時 : 2026年4月29日 管理者 俳句的生活 俳句的生活(337) 善通寺(1)親鸞堂 前回の俳句的生活で、故郷善通寺の生家の前を流れていた用水路を取り上げたので、何回か思いつくままに善通寺のことを記してみようと思います。 善通寺は空海の生誕地で、善通寺という寺の名称は、空海の父親の名前が佐伯善通であったこ […]
2026年4月26日 / 最終更新日時 : 2026年4月26日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第二部・過去編 第五章 駿府(10) 霧の中 夜は、深かった。 町の灯も、まばらになる。 屋敷の周りは、ひっそりとしていた。 昼間の気配が、嘘のように消えている。 四人は、塀の外にいた。 影の中に溶けるように、身を潜める。 「見張りは二人」 玄之助が小声で言 […]