2026年1月25日 / 最終更新日時 : 2026年1月25日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第十一話 相模川の杭(6) 発見者の立ち位置 嵐山は、しばらく川の方を見ていた。 今、目の前に広がっているのは、堤防に囲われた、現代の相模川ではない。 ここは、江戸時代の旧流路があったとされる一帯。 川そのものは消え、自然堤防の高まりだけが、か […]
2026年1月24日 / 最終更新日時 : 2026年1月24日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第十一話 相模川の杭(5) マスコミと専門家の錯誤 現地から戻る途中、悠夜たちはスマートフォンを覗き込んでいた。 「……ニュース、出てる」 蓮が画面を見せる。 《鎌倉期の大橋か 相模川旧橋脚発見》 《頼朝時代の交通史を塗り替える可能性》 大きな文字 […]
2026年1月23日 / 最終更新日時 : 2026年1月23日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第十一話 相模川の杭(4) 流れを取り違える 嵐山は、 足元の地面を見下ろした。 乾いた草の間から、 黒ずんだ木が、一本突き出ている。 人の背丈ほど。 決して巨大ではないが、 人の手で加工された痕跡は、 誰の目にもはっきり分かった。 「これが… […]
2026年1月22日 / 最終更新日時 : 2026年1月22日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第十一話 相模川の杭(3) 舟で渡る川 嵐山は、東の方角から視線を戻した。 「実朝の時代には、 橋はあった。 せやけどな」 少し間を置く。 「江戸の世になってからは、 相模川には 橋は架けられへんようになった」 蓮が、驚いたように言う。 「ずっ […]
2026年1月21日 / 最終更新日時 : 2026年1月21日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第十一話 相模川の杭(2) 夕月夜 川の姿は、どこにもなかった。 畑と住宅の間を抜けた先に、わずかに地面が盛り上がった一角がある。周囲より、ほんの少し高い。 嵐山は、その微妙な高まりの上で足を止めた。 「ここや」 水はない。 川音もない。 […]