2023年12月17日 / 最終更新日時 : 2023年12月19日 管理者 俳句的生活 俳句的生活(263)-蕪村(19)郷愁の詩人ー 蕪村の俳句については、それを評するものが幾つかありますが、私にとって一番ぴったりするものは、昭和11年に書かれた萩原朔太郎の『郷愁の詩人 与謝蕪村』というものです。 ”郷愁” という言葉は、ヘルマン・ヘッセの処女作『ペー […]
2023年12月11日 / 最終更新日時 : 2023年12月19日 管理者 俳句的生活 俳句的生活(262)-蕪村の詠んだ京都(18)漱石の草枕ー 蕪村を発掘した正岡子規は、以後子規門を蕪村派と称するようになりましたが、子規自身は ”写生” を作句での基本としたので、皮肉なことに彼自身の句は蕪村調にはなっていきませんでした。そして子規以上に蕪村を憧憬し蕪村調の句を作 […]
2023年12月1日 / 最終更新日時 : 2023年12月2日 管理者 俳句的生活 俳句的生活(261)-蕪村の詠んだ京都(17)子規による評価- 蕪村は子規によって評価され、芭蕉と並ぶ俳聖として現代に至っていますが、芭蕉の句と対比した『俳人蕪村』という評論では、芭蕉よりもむしろ高く評価されています。冒頭の一節には、芭蕉は実に敵手なきか。曰く、否。と鮮明な一文が記さ […]
2023年11月27日 / 最終更新日時 : 2023年12月14日 管理者 京大俳句会 京大俳句会(14)-第177回(令和5年11月)- 「京大俳句会」は大正9年2月に、三高生や京大生によって創設された「京大三高俳句会」をルーツとする俳句団体です。京大学生集会所で行われた2月23日の発起大会の3か月後の5月10日には、再び虚子を招いて円山公園の ”あけぼの […]
2023年11月23日 / 最終更新日時 : 2023年11月23日 管理者 俳句的生活 俳句的生活(261)-虚子と漱石の京都ー 「まだ居ます。すぐいらっしゃい。但し男世帯だから御馳走は出来ませぬ。御馳走御持参は御随意。」 これは明治四十年、京都下鴨の狩野亨吉方の漱石より、京都三条の万屋旅館の虚子に宛てた手紙です。この年漱石は東京帝国大学での教職を […]