山小舎便り(20)-令和6年6月11日ー

70代も後半になってくると、身体に変調が生じることがママあるものですが、私の場合は股関節の痛みと高血糖という、外科と内科の両方に問題を抱えることになってしまいました。山の生活はその二つにも有益なもので、適度な有酸素運動を可能にさせてくれます。

山路を歩くのは、ケーニヒスブルグのカントを見習って、毎日定刻に山小舎を出るのを常としています。カントの場合は思索・執筆という一日の仕事を終えた午後3時でしたが、私は一日が始まろうとする爽やかな午前10時にしています。今回来荘した時には山桜が満開だったのが、今は全て散り去って、代わりに「サワフタギ」の白い花が眼を楽しませてくれます。

サワフタギ
サワフタギ

今日は少しばかり標高の高い方へ足を延ばしてみました。すると黄色い花が駐車場の硬い地面にけなげにも群生している処に出くわし、帰って調べると「ニガナ」というキク科の植物でした。

ニガナ
ニガナ

今日は良いことが一つ別にありました。それは九輪草が育っていなかったことを管理棟で話していたら、管理人の方が山野に植わっていたものを六苗ほど届けてくださったのです。持参したツルハシで熊笹の根を駆除し、ある程度土を掘り起こして植え付けが出来たので、今回は大丈夫ではないかと期待しています。

九輪草
九輪草

運動の一つとして木刀を100回振っているのですが、ツルハシは木刀の重さの比ではなく、汗びっしょりになってしまいました。