京大俳句会(1)ー序ー

京大俳句会は、毎月一回、京大周辺でさまざまな形の句会を行っています。落柿舎句会や連句会、吟行なども行っています。新しい参加者をお待ちしています。

落柿舎
落柿舎

現在の京大俳句会は、京都大学の教職員の方々を中心として15年前に設立され、主に大学の施設を利用して句会が催されてきました。既に170回を超えて句会が開かれてきています。京大俳句会の前身は大正9年に日野草城たちによって設立された「京大三高俳句会」で、円山公園で行われた設立句会には、明治20年代に2年間三高で過ごした高浜虚子も加わっています。昭和15年には政府の弾圧を受け、解散を余儀なくされたことがありましたが、戦後にまた復活し、脈々と今に続いてきています。

参加者としての資格は、京都大学関係者に限定されることなく、広く一般に開放されています。活動の記録は「gooブログ」によって残されていて、こちらからオフィシャルサイトに入ることが出来ます。投句の仕方が記載されていますので、是非とも ”訪問” してみてください。

京都大学の校風は広く知られているように、自由なアカデミズムにあります。会報の名称である「自由船」は、この校風に由来しています。投句された句についての意見は、gooブログのコメント機能を使用して行われています。こうしたところにも、人まねを嫌う京大の校風が遺憾なく発揮されていると思います。

三大俳句道場の筆頭ともいえる落柿舎での句会への参加は、関西圏以外の人にとっては、こうした句会に入会していない限り困難です。是非とも「京大俳句会」に入会して、落柿舎での句会を楽しみましょう!

次回より、実際の句会の句をコメント付きで紹介していきたいと思います。

京大の楠

楠若葉百周年の時計台  游々子