山小舎便り(11)-令和5年7月26日ー

昨日より、試歩=リハビリ・ウオークを始めました。登山用のスティックを2本使っての、ゆるりゆるりとした針葉樹と落葉広葉樹の混じった樹林帯の中での試歩です。朝ドラで主人公の牧野万太郎が飛ぶように走っているのを見ると、かっては自分もと思ってしまうのですが、ゆるりゆるりでも歩けることは幸せなことだと思うようにしています。

万太郎イラスト

ウオークでは万太郎と同じように、何か目新しいことはないかと、眼を光らせるのですが、今日は珍しいものを発見しました。ヨツバヒヨドリを育てている山小舎があり、それが花を咲かせていたのです。

ヨツバヒヨドリ
ヨツバヒヨドリ

更にラッキーなことに、なんとアサギマダラがヨツバヒヨドリの花の蜜を吸っているのに出会ったのです。急いでシャッターを切ったのが次の写真です。

アサギマダラ
アサギマダラ

調べてみると、アサギマダラは春に南方からやって来て、秋に戻るという渡り蝶ということです。茅ケ崎の我家には、毎年黒揚羽がやって来ますが、これは我家のどこかに卵を産み付けているのではないかと思っています。

今日のウオークでは更にノリウツギが満開になっているところに行き当たりました。

ウツギ
ノリウツギ

ウツギ(卯の花)は私の好きな花です。最初の出会いは学生の時で、京都市内よりバスで鯖街道を花折峠まで行き、そこから登った比良山麓にウツギの木が自生していました。卯の花は ”夏は来ぬ” の一番の歌詞に出てきますが、これは幕末の紀州藩士である加納諸平の和歌 山里は卯の花垣のひまをあらみ忍び音もらす時鳥かな を本歌取りしたものです。卯の花を垣根にしたものは、調布の神代植物園にあって、わざわざそれを見に行ったりもしました。

今日のウオークはそんなことを思い起こすものでした。

ほととぎす谺の底の深大寺  游々子