山小舎便り(10)-令和5年7月24日ー

先週土曜日、関東が梅雨明けするのを待って、再び北八ヶ岳西麓の山小舎に戻ってきました。標高が1700mの処なので茅ヶ崎より気温が10度低く、今部屋の温度は22度です。まだ山小舎の周辺の散策はしていないのですが、昨日は久しぶりに清里の清泉寮と野辺山の電波望遠鏡のある処まで足を伸ばしました。

清泉寮本館
清泉寮本館

清里は、駅前に雨後の竹の子のように出来た安っぽい建物が、バブルがはじけた後、軒並み潰れたと聞いていたのですが、清泉寮だけは別物で、新館が新たに作られていて、大勢の人で賑わっていました。昔よく行っていた本館も昔のままに残っていて、名物のソフトクリームも昔通りの濃厚な味でした。

野辺山天文台
野辺山電波宇宙観測所

清里から車で20分、小海線ではお隣となる野辺山の電波天文台にも行ってきました。この施設は現在は役割を終えて、見学するだけのものとなっています。天体観測をする最先端の施設は、ハワイやチリの天文台に譲られていて、そうした処では今、127億光年先の電波までキャッチ出来ているとのことです。つまり137億年前のビッグバンから10億年後にできた銀河の電波をキャッチしているということなのですが、段々とビッグバンの光に近づいて来ていて、この先の宇宙天文学の進歩が楽しみです。

天空を睨む叡知や雲の峰  游々子