山小舎便り(9)-令和5年6月9日ー
今回の山小舎暮らしは、一人でする長期滞在の第一回目で、いよいよ明日、茅ケ崎に戻ることになりました。最後の試歩で坂道を杖をつきながらゆっくり歩いていると、山からの贈り物というべきか、雨に打たれて益々透明感を高くしている二つの花を見つけました。ギンリョウソウとササバギンランです。
花図鑑に依ると、ギンリョウソウは白くて竜の形をしていることから、漢字では銀竜草と書くそうです。ササバギンランの方は、名は葉が笹を思わせ、花色を銀に例えたものだそうです。命名は牧野富太郎博士であったのか、興味あるところです。
帰途、少し回り道になるのですが、茅野図書館に立ち寄り、私が茅野市で山小舎を所有していることを証明する書類を届けることになっています。図書の貸し出しを受けるのに必要だそうです。5冊借りた諏訪大社に関する本も、それぞれ主だったところに目を通し、だいぶん理解が進みました。
有意義な10日間で、明日からまた茅ケ崎で俳句的生活を送ることを楽しみにしています。
日本中梅雨入りけらし銀竜草 游々子