俳句的生活(216)-水道みちー

昨日のことになりますが、寒川図書館に本を返しに行く必要があり、何気なくYahoo地図で自転車のコースを見ていると、寒川町立南小学校の脇を一直線の長い道に、水道道と記載されているのが眼に入りました。寒川浄水場から、横浜に水道水を提供していることは知っていたので、てっきりその水道管が埋められた道であろうと思い、それを確認してみようと、現場に到着後、右にハンドルを切り、行けるところまで行ってみようと自転車を走らせました。

その道は瀟洒なブロックタイルで舗装されていて、ところどころマンホールがあり、いつでもメンテが出来るようになってをり、香川の大曲で小出川にぶつかっていました。

地図

小出川を越す導管は次のようなものでした。

水道管

この導管の手前には、「香川ゆうゆう公園」という形ばかりの小さな公園が作られていました。

公園

水道みちは更に続き、真っすぐになっている大山街道があるところは、そこに導管は埋設され、大山街道が曲がっているところは、新たに「水道みち」が作られていました。とにかく道の上には建物が出来ないよう、県が管理する道にしていたのです。水道みちはスリーハンドレッドの脇を流れてきた相模川左岸用水路と交差して藤沢方面へと続いています。

相模川左岸用水路との交差

手前の道路が水道みちで、道だけを撮ったものが次の写真です。

水道みち

ここまで自転車で来たものの、「水道みち」の説明板は皆無でした。寒川図書館に着いて4階の資料室で調べたところ、この水道みちは寒川浄水場の水を逗子へ供給するためのもので、敷設工事は昭和8年に着工し、昭和10年に完成したものだそうです。横浜への供給は、そういえば小出川の更に上流の処に、同じような導水管が架けられていたので、それが横浜に向かうものだったのでしょう。

因みに寒川図書館で返却した本は、ジョージ・ギッシングの「ヘンリーライクロフトの私記」というもので、6月からの信州山小舎ぐらしのよすがにしようと思っている本です。戦前の旧制高校生の間ではよく読まれていた本で、初めは茅ケ崎図書館で借りようとしたのですが貸し出し中で、仕方なく寒川図書館で借りたという経緯です。茅ケ崎に私と同程度の物好きがいたということで、驚いた次第です。

茣蓙の上男ときどき野に遊ぶ  游々子