俳句的生活(136)-和合神の句碑ー
俳句的生活(134)で紹介した、昭和27年4月の大山古道吟行に参加した10人の中に、俳号が”あしかび”で、名を鶴田栄太郎という郷土史家の方がいます。双体道祖神を和合神として句を詠んでいます。
春や春岐路に立てども和合神 あしかび
という句です。この句の石碑が、郷土会の後輩の人達によって作られ、鶴田の生家のある円蔵の山王社に置かれているというので、見て来ました(添付1)。筆跡は奥さんの桃世さんに依るものだそうです。
飯田九一が編集した「大山古道を探る」によると、鶴田が詠んだ双体道祖神は、下赤羽根のものだそうで、場所は、バイパスの赤羽根交差点から少し北に入ったところです。この道祖神は、男女が手を握り合っているものです(添付2)。解説の石碑も作られていて、文化三年(1816年)となっています(添付3)。
春や春比翼連理の二体かな 游々子