2026年9月11日 / 最終更新日時 : 2026年9月11日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第一章 丹波の若侍(7)旅人の証言(一) 第7回 旅人の証言(一) 峠の茶店を出た三人は、女将から聞いた旅人たちの行方を追った。街道を半刻ほど進むと、小さな宿場が見えてくる。その一軒の旅籠の前に、荷を積んだ二台の荷車が停まっていた。軒下では、三人の男が休んでいる […]
2026年9月8日 / 最終更新日時 : 2026年9月8日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第一章 丹波の若侍(6)噂の綻び 第6回 「噂の綻び」炭窯の煙が、朝の山あいへ細く立ちのぼっていた。源助は薪をくべ終えると、三人を小屋の中へ招き入れる。壁際には炭俵が積まれ、囲炉裏には湯気を立てる鉄瓶が掛かっていた。 源助「庄吉どんから、お侍さま方がお見 […]
2026年9月5日 / 最終更新日時 : 2026年9月5日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第一章 丹波の若侍(5)消えた子供たち 第5回 消えた子供たち 座長は、しばらく黙っていた。芝居小屋の外では、子どもたちの笑い声が少しずつ遠ざかっていく。やがて座長が静かに口を開く。 座長「朔太郎様。」「ひとつだけ、お耳に入れておきたいことがございます。」 朔 […]
2026年9月2日 / 最終更新日時 : 2026年9月2日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第一章 丹波の若侍(4)笑顔の種 第4回 笑顔の種 焼け跡を歩く日々が続いた。 座長「猿回しは、その日だけではございませんでした。」「翌日も、そのまた翌日も、同じ辻で芸を見せておりました。」 子どもたちは今日も笑っている。昨日と変わらぬ笑顔だった。座長は […]
2026年8月30日 / 最終更新日時 : 2026年9月2日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第一章 丹波の若侍(3)都の面影 第3回 都の面影 芝居小屋の裏。猿は餌を食べ終え、気持ちよさそうに丸くなっていた。桔梗は座長へ静かに一礼する。 桔梗「京からお越しとうかがいました。」 座長「はい。長く京で暮らしておりました。」 桔梗「都は、どのようなと […]